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振り返ってみれば、幼い頃から人前で歌ったり、お芝居をしたりすることが好きだったという彼はまた、幼い頃から日本のドラマやコミックが好きだったという。「だから、日本のドラマや映画に出たいんです」と、日本での活動に懸ける思いを語った。

「一緒に仕事をしたいと思う人が、日本にはたくさんいます。例えば脚本家の坂元裕二さん。『東京ラブストーリー』がきっかけで坂元さんが好きになりましたが、『最高の離婚』、『カルテット』、『Mother』と、好きなドラマがたくさんあります。坂元さんの脚本にはとても小さな気持ちの動きが描かれている一方で、役者としての力量が試されるようなすごいセリフもあって、すっかりハマっています。演じるのが難しそうな役も多くて、もし、自分がこの役を演じるなら、どう演じるだろうと考えたりしています(笑)。出演している役者さんも、みなさん、とても上手く演じていますよね。いつかみなさんと一緒に仕事をすることを目標に、日本語の勉強をがんばっています」

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現在、日本の制作会社がフィガロをメインにした旅番組を制作中だ。日本をはじめ、台湾や香港、アジアで放送される予定という。

「僕が日本のいろいろな場所に行って、人や食材に出会うというのがコンセプト。最後に各地で集めてきた食材に中華のテイストをミックスさせて、僕がオリジナルの料理を作るという番組です。この前、この番組のために青森に行って食材を集めて来ました。希望としては47都道府県、全てでロケしたいです(笑)」

フィガロのファンにはさらに嬉しい報せがある。12月15日に、8年ぶりに日本でファンミーティングを開催することになったのだ。

「実は10年前に少しだけ日本で活動をしたことがあるのですが、その時からずっと応援してくれているファンのみなさんに、日本で再び活動を始めた今年だからこそ、感謝の気持ちを伝えたい。みなさんは僕にとって大きな支えになっています。そして、今から僕はもっとがんばります、という決意をお伝えする場にもしたいですね。当日は会場のみなさんと話をしたりして、交流が持てればと思っています」

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最後に今日の取材の感想を聞いてみた。この日のグラビア撮影は小雨が降ったり止んだりするなか、表参道で行われたのだが…。

「表参道は東京でいちばんおしゃれな街だと思っているので、そこで撮影できて気分が高揚しました。小雨まじりだったので、屋外での撮影はどうかなと心配していましたが、カメラマンのMEGUMIさんが雨の雰囲気を活かしてくれました。天気などの条件が変わっても、その条件に合わせて一番いいものを作るということが実現できたと思っています」

実は撮影に備えて前日から食事を制限していたというフィガロ。お腹が空いていたらしく「これからラーメン食べるぞ!」と宣言して、街中に消えていった。

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Written by:青木純子


<プロフィール>
フィガロ・ツェン(曾 少宗)
1981年11月18日生まれ。台湾高雄出身。2002年、台湾ドラマ「流星花園~花より男子」から生まれたアイドルグループ・F4の弟分を選ぶオーディションを通過し、6人組ユニット・コミックボーイズ(可米小子)のメンバーとしてデビュー。3枚のアルバムを残す。2005年にユニットを解散後は演技の世界に活躍の場を移し、「悪魔で候~悪魔在身邊~」、「イタズラなKiss Ⅱ~惡作劇2吻~」、「秋のコンチェルト」などのドラマに出演。2008年には日本企業のCMに出演。2018年、短編映画「What is REAL?」で田中要次、藤井美菜と共演。


台湾俳優フィガロ・ツェン
クリスマスファンミーティング2018

日時:
2018年12月15日(土) 開演:13:30(開場:13:00)/終演予定:15:30
会場:
ライブスペースアロ
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前5-44-2
LAPIN ET HALOT(ラパン・エ・アロ)
料金:
7,000円(全席自由席)
チケットぴあにて発売中

※当日は全席自由席となります。
開場30分前の時点でお集まり頂いた方全員に抽選で番号を引いていただき、その番号順に入場、それ以降は先着順となります。ご面倒をおかけしますがご理解、ご了承をよろしくお願い申し上げます。

イベント内容
①「私のこれまでとこれから」真剣トーク
② 著名人スペシャルメッセージ
③「羊毛とおはな」「The BOCOS」の市川和則とのコラボレーションライブ
④ 参加者様との2ショット撮影会
 (直筆サイン入りポストカードを参加者全員にプレゼント)

市川和則(Kazunori Ichikawa)プロフィール
静岡県生まれ。2004年に千葉はなと結成したアコースティックデュオ「羊毛とおはな」ではギター担当。2007年のデビュー以来“オトナからコドモまで”楽しめるライブは全国で話題に。2014年に見田諭と結成したギターデュオ「The BOCOS」では、インストゥルメンタル曲も多く展開し、珈琲に合う音楽をテーマに各地でLIVEを開催。作曲家・作詞家・プロデューサーとして、アーティストや映画・ドラマ・ラジオなどへの音楽提供を手がける傍、アン・サリーや安藤裕子などのライブサポートでも活動中。

主催:フィガロ・ツェンプロジェクト2018
企画・運営:A PEOPLE(エーピープル)株式会社
問い合わせ:ap_info@apeople.world